Diary

『生命という芸術と永遠性』

薔薇の香りを抽出しながら、ふと感じたことを綴ります。

最も薔薇の香りが良いとされるのは、完全に開花する直前の時期です。

完全に開花する直前の時期に花を摘むことによって、薔薇の香りの存在に永遠性をもたらすことができるからです。

敢えて完成させないことによって、想造性と永遠性をそこに生み出す。これは芸術の一つの在り方です。

生命のプロセスは本当に多種多様で、どんな終わり方であれ、そこに良い悪いはありません。

完全なる開花に近付いているけれども、開花に向けてのベクトルをまだ持っているその時に【敢えて終わる】ということは、人々の心に強烈なインパクトをもたらします。

この時に形あるアートから、それぞれの人の心の中に存在する形なきアートになります。

それは普遍的なものですが、形あるのが当たり前と思っていたところから、形なきものへ変わることには、切なさが伴いますよね。

でも、太陽の光が花を輝かせるように、月の光も花を輝かせています。

月の光で輝く花を見ることはあまりないかもしれませんが、ひっそりと夜静かに月の光で輝く花になっていく。

それが僕にとって、生から死に移り変わる感覚。

みんなに眺められることを好む花もいれば、ひっそりと夜静かに咲いていることを好む花も世の中には存在するのです。
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